●信仰奨励章の申請用紙はこちらから(Wordファイル)
日本連盟プログラム委員会委員長 上道小太郎
信仰奨励章の制定について (教育規定「10・6.信仰奨励章」施行細則「10・6−1〜3」の新設)
信仰奨励章は、隊長の認証と団委員長の申請により、県連盟が交付する。授与は、所属団においてこれを行う。
○寸法 4 X 1.5cm ○地色 緑 ○着位 左胸ポケット、年功章の上方に着用。
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1.信仰奨励章取得への取り組み 信仰奨励章は、特定の教宗派について取り扱うものではありません。 教育規定の1−22 一般原則に「スカウツオゥンは加盟員各自の信仰心を高揚するために行われ、それはちかいとおきての実践をより深めるものである」とあるように、ちかいとおきての実践をより深めるために、日常とスカウト活動を通じて、スカウトの信仰心への導きを行うことを促すものです。 このようなことから、信仰奨励章は宗教章の前段階と位置づけ、また専門的知識を必要とせず、日頃からスカウトと接する機会が多い、該当部門の隊長が認証します。そのためにも、成人指導者自らが、率先して同じように実践する必要性があり、実践すればするほど、信仰奨励章の意味するところを明確にすることができるのです。 よって、信仰奨励章の意味するところを踏まえると、宗教章に挑戦する以前に取得することが望ましく、また継続した取り組みとしていくためにも、初級スカウト以上から取得できるようになりました。早い段階から取り組みを始め、できるだけ多くのスカウトが取得できることを期待しています ●↑目次に戻る 2.支援のポイントとねらい 1 取得課目のねらいは、スカウツオゥンの取り組みから始まり、実践的な内容へと繋がり最終的には明確な宗教に触れるところまでを構成していますので、番号順に取り組むことが望ましいと考えられます。 取得課目の2〜4は、スカウツオゥンを中心に取り上げています。 隊集会やキャンピング、ハイキングでスカウツオゥンに参加する。 スカウツオゥンで、自分ができる役割を果たし、ちかいとおきてを日常で実践したこと、感じたことを発表する。 隊集会やキャンピング、ハイキングでのスカウツオゥンで、主要な役割を果たす。 〜支援のポイント〜 スカウツオゥンについては、隊長が主宰するものとし、5回程度の参加の実績をもって認定する。 実践したことや感じたことの発表内容は、隊長だけではなく、班や隊の仲間にも、認めてもらう。 スカウツオゥンの場面や役割(司会・進行役等)については、隊長と相談しながら進める。 −@「スカウトと信仰心」の繋がり 創始者B-Pは、「神(仏)を信じ、そのおきてに従わない人は決して良い人と言えない。したがって、すべてのスカウトは信仰を持つべきである」と説いています。 また、神(仏)の望んでいることである「無私の善意と協力の精神」の意味するところとは何か、またその目的は何か、を追求するためには、信仰心を持つことが必要であるとしています。 さらに「信仰心」については、大自然に接することと、「無私の善意と協力の精神」を日日の実践として行うことによって培われ、それは、スカウト活動をしている時に留まらず、日常生活の中で実践することが必要であると説いています。 実践内容は、「おきて」によって示されていますが、この「おきて」に対する想いは、信仰心によって捉え方が違ってきますので、信仰心が深まっただけ、実践内容や実践に対する想いも深まってくるのです。 【参考@ ベーデン-パウエルのことば】 「自然研究の目的は、創造主である神を実感させる心を発達させ、自然の美しさが判るような感覚を注入することである」 「この運動における我々の目的は、地球上に神の国をもたらすことができるように、若い人たちの生活の中に無私の善意と協力の精神、そして、それらを日日の実践として教え込むものである」 −A スカウツオゥンとは スカウツオゥンとは、教導職が中心に行う宗教儀礼ではなく、スカウト活動の中で行う、スカウトが自分たちで進める宗教儀礼や信仰心を高めるための礼拝のことです。教育規定1−22に「スカウツオゥンは、スカウト各自の信仰心を高揚するために行われ、それはちかいとおきての実践をより深めるものである。」と定められているように、明確な信仰を持つことへの糸口を求めるものです。 上記の意味から、スカウツオゥンとは、「教導職不在時の礼拝」として捉えることができ、スカウトのためのスカウトによるものとして、いつ行ってもよく、隊集会やキャンプ・ハイキングの時など、どんな場所でも行えるものです。 ただし、信仰奨励章を取得する上では、隊集会やハイキングキャンプなどで隊長が主宰するものを前提とします。 ここで、注意しなければならないのは、教育規定1−20「団が、各種の教宗派に属する加盟員からなる場合は、特定教宗派の宗教活動を行ってはならない。ただし、おのおのが各自派の儀式及び行事に参加することを奨励する。」とある点です。 全員が同一教宗派のスカウトで組織されている団の場合、本来の形である、その教宗派に基づいた礼拝(スカウツオゥン)を実施することが可能になりますが、団が各種の教宗派に属するスカウトで組織されている団の場合、特定教宗派の礼拝(スカウツオゥン)を実施することはできません。 そこで、次の項では、信仰奨励章に挑戦することに合わせた実施方法について説明します。 −B スカウツオゥンの実施方法 信仰奨励章に挑戦するために、ここでいうスカウツオゥンは、一方向的な感話を聞いて、各人の信じる神(仏)にお祈りをする時間を設けるという形式ではなく、その日の活動テーマに基づき、自分ができることを約束する機会とします。何が自分にできるかを考え、そして実施し、一日を振り返る機会とします。当然、「自分ができることを約束する機会」を設けるということは、「結果はどうでしたか?」という振り返る機会も必要になるということです。 参考として、「スカウツオゥンの進め方」の一例を紹介します。 【参考A スカウツオゥンの進め方】 ●司会進行役 隊や班の単位によって、隊付や上級班長、班長や次長となりますが、スカウツオゥンが活動の中で定着化することによって、誰もが役を担うことができるようになります。 ●内容 内容は、成人指導者で立案しますが、これも回数を重ねていくことで、スカウト自身が企画立案できるようになっていきます。 ●単位 スカウツオゥンの単位は、隊・班単位となり、状況に応じて変えることが望ましいです。 ●進め方(例) 黙想(静かに目を閉じる時間) 歌(活動のテーマに合ったものや心が落ち着く歌にする) おきて唱和(活動テーマに合うおきてを一つ選ぶことによって、印象づける) B-Pの言葉(B-Pにこだわらなくてもよいが、活動テーマに合った短い話にする) 発表(活動の始めは自分ができること、活動の終わりは自分ができたことを発表する) 黙祷(祈りの時間。活動の始めなら、自分ができることをちかい、活動の終わりなら、自分ができたことに感謝する) ●↑目次に戻る 3.支援のポイントとねらい 2 信仰奨励章の取得課目5〜6は、日日の善行や奉仕活動として実践することを取り上げています。 「アンノンスカウト」の逸話などを調べ、適切な表現形式(劇・紙芝居など)で隊の仲間や他の人々に伝え、自分の「日日の善行」の実践のようすについて話す。 班の年間を通じて行える奉仕活動を考え、隊長の指導のもとに実施する。(ターゲットバッジ「近隣奉仕」5と共通) 〜支援のポイント〜 隊の仲間の他には、保護者、地域の人々、カブや ビーバーなどでもよい。 班がその奉仕活動が年間を通じて継続してできるものか隊長として判断し、支援をすること。 −@ 日日の善行と奉仕活動の考え方 B-Pは、少年(少女)は生まれつき善いことをするという本能を持っているとし、善いことをする実際的な方法さえわかれば、善行という実践を通して、本能は満たされ、他の人に慈善の心を持った行動が伴うように発達していくとしています。なぜなら、善行を通して精神的な変化をもたらし、「何を自分自身は得ることができるか」ということから、「人生において私は何を与えることができるか」というものに変わっていくからであると示していまます。 また、奉仕の段階として、カブ年代では家庭において初歩的な善行をし、スカウト年代として、日日の善行と人命を救うための準備を経て、ローバー年代として、他の人々へ日常的に公共の奉仕をするようになるとしています。 −A 神(仏)からいただいた贈り物 人間一人ひとりは、神(仏)からいただいた資質(贈り物・ギフト)を持っており、その資質を生かして他の人々の役に立つことは、神(仏)からいただいた贈り物を生かしたことになります。そしてそのことが神(仏)の御業(みわざ)を行うことになり、人として本当の幸福の意味を理解することになるとベーデン-パウエルは示しています。 【参考3−G:アンノウンスカウト物語と解説】 →アンノウンスカウト物語へリンク すでにハンドブック等でご存知の方も多いことと思いますが、この物語の概略は次のようなことです。 1909年の秋、ロンドンに来ていたアメリカの出版業社ウイリアム・ボイス氏が、市の中心部で、ある事務所を探していたが、深い霧で道がわからなくて困り果てていた。そのとき一人の少年が「何かお役に立てることがありますか?」と近づいてきた。道に迷って困っていることがわかると、少年は先に立ってその事務所までボイス氏を案内した。 ボイス氏は、少年にチップを差し出そうとしたが、小銭を取り出す前に、少年は勢いよく右手を挙げて敬礼をした。 「僕はボーイスカウトです。今日も何か善いことをするつもりでいました。お役に立ててうれしいと思います。スカウトは他の人を助けることで、お礼はもらいません。」と少年は言った。少年からボーイスカウトのことを聞いたボイス氏は、さらに少年にボーイスカウトの本部まで案内してもらった。少年の名前を聞こうとしたときには、彼はすでに姿を消していた。 イギリスの本部でボーイスカウトのことを詳しく調べたボイス氏は、アメリカに帰ってタフト大統領に話をし、やがて、アメリカでボーイスカウト運動が始められた。 という物語ですが、その少年が誰なのかはわかっていません。しかし誰も知らないこの少年の小さな善行が、アメリカのたくさんの少年に、ボーイスカウトを伝えるもとになったのです。 《解説》 ◆ウイリアム・ボイス氏 スカウト運動をイギリスよりアメリカヘ最初に紹介した人物。ロンドンのスカウト本部から多数の資料を持ち帰り、1910年2月8日にアメリカのボーイスカウトが発足した。後に、この功績が讃えられ、アメリカのスカウト功労章である「シルバーバッファロー章」が贈呈された。 ◆チップの習慣 チップとは、サービスの利用に対して規定料金とは別に支払う、心づけの現金を指す。その昔、欧米では、サービス業の賃金が安く設定されていたことが多く、チップがサービス業で働いている人の生活給となっているといわれていた。 ◆ボイス氏を案内した少年(無名のスカウトの善行) アメリカでボーイスカウトが発足して15年後には、100万人を突破し、第一の功労者として、この少年に「シルバー・バッファロー章」を贈ることになるが、少年は見つからず、少年への感謝の意を込めて、アメリカ連盟は、イギリスにあるギルウエル・パーク(指導者訓練センター・国際キャンプ場)に、スカウト功労章になっているバッファローの銅像を1926年に贈った。 この銅像の銘文に、「日日の善行を努めんとする一少年の忠実が、アメリカ合衆国にボーイスカウト運動をもたらした。名の知れざる少年のために」と刻まれている。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 1.善行 少年は、それを実際に行うやり方さえわかれば、善いことをするという本能をもともと持っている。この善行という務めは、本能を満たし発達させる。(中略) 善いことをしようという気持ちを少年が表現することは、教訓めいた教えを受動的に受け入れるよりも、もっと効果的で、彼にとっても自然なものであり、スカウトのやり方により合致するものである。(『隊長の手引』新訳版より) 2.贈り物 ほとんどの人は、いわゆる「天分(ギフト)」といわれるものを隠し持っている。ある者は生まれつきの画家だったり、俳優であるかもしれないのに、食料雑貨店に勤めていたり、大工さんとして働いている。またある者は、巧みな手品師や歌手であるかもしれないのに、ウェイターや機関車の火夫をして生計を立てている。 ではなぜ、「天分(ギフト)」といわれるのであろうか? そう、それは本来的な資質─神から与えられた贈り物(ギフト)─だからである。それ故、その資質を持っている者は神のためにそれを役立てるべきである。このことは、その贈り物を他の人々に再び与えることによって可能となる。 自分の才能を自分自身のためよりも、他の人の役に立つようにしなさい。そうすれば神の御業を行うことになるし、また幸福の意味を見いだすことにもなる。(『ローバーリング・ツウ・サクセス』より) 3.心の全面的変化をもたらすもの 自己を抑えて、他の人に対する愛と奉仕の心を育むことは、神が心に宿ることであり、その人の心を全面的に変化させてしまうものであり、それは真の天国の栄光をもたらす。これは、彼を別の存在にするものである。 彼が問うのは「何を得ることができるか」ではなく、「人生で私は何を与えることができるか」というものになる。(『隊長の手引』新訳版より) 4.家庭から始まるもの 少年たちは「奉仕」を教えられるものである。最初はウルフカブとして母親に初歩的な善行をし、スカウトとして、日日の善行と人命を救うための準備をすることを経て、最後にローバーとして、他の人々へ日常的に公共奉仕をするようになる。(『ローバーリング・ツウ・サクセス』より) ●↑目次に戻る 4.支援のポイントとねらい 3 取得課目7〜8は、明確な信仰に触れることを取り上げています。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の宗教儀礼、宗教行事、またはスカウツオウンに参加する。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の教導職から信仰や宗教について話を聞く。 〜支援のポイント〜 スカウツオウンには、少なくとも複数回は参加することとし、その様子を感想文などでまとめさせる。 話を聞いた感想を感想文などでまとめさせる。 感想文については、ただよかった、つらかった、実施された内容だけではなく、これから自分に何ができるかなども書かせる。 −@ 明確なる信仰への入り口へ 大自然の中での活動、スカウツオゥンの実施、善行や奉仕活動の取り組みを積み重ねてきましたが、これまでの実践を通し、神仏や創造主と向かい合う中で、自然や人の心は人間の意思では自由に動かすことができないという心を培ってきました。 ここからは、その奥にある「目に見えない世界」に働く神仏の存在を明確にするためにも、一歩踏み込み、自分の家の宗教(派)か、自分の興味を持った宗教(派)に触れる機会を作ります。 −A 宗教儀礼や宗教行事などの形から入る ベーデン−パウエルは、最初からあまりに精神的なものを追及するより、実際的な宗教活動を行うべきであるとして、形から入ることとしています。 その−つの方法として、教導職から信仰や宗教についての話を聞くことによって、抽象的なイメージであった神仏の存在を明確にし、宗教章への関心を持たせるように導いていきます。 ●↑目次に戻る 5.支援のポイントとねらい 4 取得課目9は、ラストメッセージの意味を深く掘り下げて、考えることを取り上げています。 B−P卿のラストメッセージを読んで、班集会で話し合う。(ターゲットバッジ「B-P」6と共通) 〜支援のポイント〜 ラストメッセージを読んで、一人ひとりで感想を述べ合うのではなく、ラストメッセージの中でポイントとなる文面を取り上げ、そのことをテーマに話し合っていく。また、ポイントとなる文面は複数箇所を示し、そのテーマことに話し合った結果、何がわかったのかを明確にし、その結果、これからの人生の中で、何を目指し、何をしたいのかを決意させる。 −@ ラストメッセージの意味を考える スカウツオウン、日日の善行や奉仕活動の継続的な実践、さらに宗教儀礼や行事、教導職からの話を聞く機会を積み重ね、ものの見方や考え方が変わってきたことと思います。 このことをとおして、ラストメッセージに書かれている言葉だけを捉えるのではなく、その奥にある意味をみんなで考えます。そして、このラストメッセージを心に刻み、さらなる信仰奨励章の取得要件への取り組みを積み重ねていきます。 −A 信仰奨励章は、取得後も続きます 信仰奨励章は、取得課目をクリアーすると記章が交付されますが、この取得課目を繰り返し実践することで、信仰心は深く心に刻まれ、より神仏や創造主と向かい合うことができ、「無私の善意と協力の精神」に対する想いと実践が深まっていきます。 「本連盟は、加盟員がそれぞれの明確な信仰を持つことを奨励する」という教育規定に基づき制定された宗教章の取得に向かう気持ちがより高くなることでしょう。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 〜ラストメッセージ〜 スカウト諸君 「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をするひまはないにちがいないと思って、あらかじめその演説をするのを、覚えているであろう。私もそれと同じで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君たちに別れの言葉をおくりたい。 これは、君たちへの最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。 私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち−人ひとりにも、同じように幸福な人生を、歩んでもらいたいと願っている。 神は、私たちを、幸福に暮らし楽しむようにと、このすばらしい世界に送ってくださったのだと、私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。幸福への第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。 自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。現在与えられているものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも希望を持ってあたりたまえ。 しかし、幸福を得るほんとうに道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生を無駄に過ごさず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。幸福に生き幸福に死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを堅く守りたまえ。神よそれをしようとする君たちを、お守りください。 君たちの友 ペーデン-パウエル・オブ・ギルウ工ル ●↑目次に戻る
●↑目次に戻る 2.支援のポイントとねらい 1 取得課目のねらいは、スカウツオゥンの取り組みから始まり、実践的な内容へと繋がり最終的には明確な宗教に触れるところまでを構成していますので、番号順に取り組むことが望ましいと考えられます。 取得課目の2〜4は、スカウツオゥンを中心に取り上げています。 隊集会やキャンピング、ハイキングでスカウツオゥンに参加する。 スカウツオゥンで、自分ができる役割を果たし、ちかいとおきてを日常で実践したこと、感じたことを発表する。 隊集会やキャンピング、ハイキングでのスカウツオゥンで、主要な役割を果たす。 〜支援のポイント〜 スカウツオゥンについては、隊長が主宰するものとし、5回程度の参加の実績をもって認定する。 実践したことや感じたことの発表内容は、隊長だけではなく、班や隊の仲間にも、認めてもらう。 スカウツオゥンの場面や役割(司会・進行役等)については、隊長と相談しながら進める。 −@「スカウトと信仰心」の繋がり 創始者B-Pは、「神(仏)を信じ、そのおきてに従わない人は決して良い人と言えない。したがって、すべてのスカウトは信仰を持つべきである」と説いています。 また、神(仏)の望んでいることである「無私の善意と協力の精神」の意味するところとは何か、またその目的は何か、を追求するためには、信仰心を持つことが必要であるとしています。 さらに「信仰心」については、大自然に接することと、「無私の善意と協力の精神」を日日の実践として行うことによって培われ、それは、スカウト活動をしている時に留まらず、日常生活の中で実践することが必要であると説いています。 実践内容は、「おきて」によって示されていますが、この「おきて」に対する想いは、信仰心によって捉え方が違ってきますので、信仰心が深まっただけ、実践内容や実践に対する想いも深まってくるのです。 【参考@ ベーデン-パウエルのことば】 「自然研究の目的は、創造主である神を実感させる心を発達させ、自然の美しさが判るような感覚を注入することである」 「この運動における我々の目的は、地球上に神の国をもたらすことができるように、若い人たちの生活の中に無私の善意と協力の精神、そして、それらを日日の実践として教え込むものである」 −A スカウツオゥンとは スカウツオゥンとは、教導職が中心に行う宗教儀礼ではなく、スカウト活動の中で行う、スカウトが自分たちで進める宗教儀礼や信仰心を高めるための礼拝のことです。教育規定1−22に「スカウツオゥンは、スカウト各自の信仰心を高揚するために行われ、それはちかいとおきての実践をより深めるものである。」と定められているように、明確な信仰を持つことへの糸口を求めるものです。 上記の意味から、スカウツオゥンとは、「教導職不在時の礼拝」として捉えることができ、スカウトのためのスカウトによるものとして、いつ行ってもよく、隊集会やキャンプ・ハイキングの時など、どんな場所でも行えるものです。 ただし、信仰奨励章を取得する上では、隊集会やハイキングキャンプなどで隊長が主宰するものを前提とします。 ここで、注意しなければならないのは、教育規定1−20「団が、各種の教宗派に属する加盟員からなる場合は、特定教宗派の宗教活動を行ってはならない。ただし、おのおのが各自派の儀式及び行事に参加することを奨励する。」とある点です。 全員が同一教宗派のスカウトで組織されている団の場合、本来の形である、その教宗派に基づいた礼拝(スカウツオゥン)を実施することが可能になりますが、団が各種の教宗派に属するスカウトで組織されている団の場合、特定教宗派の礼拝(スカウツオゥン)を実施することはできません。 そこで、次の項では、信仰奨励章に挑戦することに合わせた実施方法について説明します。 −B スカウツオゥンの実施方法 信仰奨励章に挑戦するために、ここでいうスカウツオゥンは、一方向的な感話を聞いて、各人の信じる神(仏)にお祈りをする時間を設けるという形式ではなく、その日の活動テーマに基づき、自分ができることを約束する機会とします。何が自分にできるかを考え、そして実施し、一日を振り返る機会とします。当然、「自分ができることを約束する機会」を設けるということは、「結果はどうでしたか?」という振り返る機会も必要になるということです。 参考として、「スカウツオゥンの進め方」の一例を紹介します。 【参考A スカウツオゥンの進め方】 ●司会進行役 隊や班の単位によって、隊付や上級班長、班長や次長となりますが、スカウツオゥンが活動の中で定着化することによって、誰もが役を担うことができるようになります。 ●内容 内容は、成人指導者で立案しますが、これも回数を重ねていくことで、スカウト自身が企画立案できるようになっていきます。 ●単位 スカウツオゥンの単位は、隊・班単位となり、状況に応じて変えることが望ましいです。 ●進め方(例) 黙想(静かに目を閉じる時間) 歌(活動のテーマに合ったものや心が落ち着く歌にする) おきて唱和(活動テーマに合うおきてを一つ選ぶことによって、印象づける) B-Pの言葉(B-Pにこだわらなくてもよいが、活動テーマに合った短い話にする) 発表(活動の始めは自分ができること、活動の終わりは自分ができたことを発表する) 黙祷(祈りの時間。活動の始めなら、自分ができることをちかい、活動の終わりなら、自分ができたことに感謝する) ●↑目次に戻る 3.支援のポイントとねらい 2 信仰奨励章の取得課目5〜6は、日日の善行や奉仕活動として実践することを取り上げています。 「アンノンスカウト」の逸話などを調べ、適切な表現形式(劇・紙芝居など)で隊の仲間や他の人々に伝え、自分の「日日の善行」の実践のようすについて話す。 班の年間を通じて行える奉仕活動を考え、隊長の指導のもとに実施する。(ターゲットバッジ「近隣奉仕」5と共通) 〜支援のポイント〜 隊の仲間の他には、保護者、地域の人々、カブや ビーバーなどでもよい。 班がその奉仕活動が年間を通じて継続してできるものか隊長として判断し、支援をすること。 −@ 日日の善行と奉仕活動の考え方 B-Pは、少年(少女)は生まれつき善いことをするという本能を持っているとし、善いことをする実際的な方法さえわかれば、善行という実践を通して、本能は満たされ、他の人に慈善の心を持った行動が伴うように発達していくとしています。なぜなら、善行を通して精神的な変化をもたらし、「何を自分自身は得ることができるか」ということから、「人生において私は何を与えることができるか」というものに変わっていくからであると示していまます。 また、奉仕の段階として、カブ年代では家庭において初歩的な善行をし、スカウト年代として、日日の善行と人命を救うための準備を経て、ローバー年代として、他の人々へ日常的に公共の奉仕をするようになるとしています。 −A 神(仏)からいただいた贈り物 人間一人ひとりは、神(仏)からいただいた資質(贈り物・ギフト)を持っており、その資質を生かして他の人々の役に立つことは、神(仏)からいただいた贈り物を生かしたことになります。そしてそのことが神(仏)の御業(みわざ)を行うことになり、人として本当の幸福の意味を理解することになるとベーデン-パウエルは示しています。 【参考3−G:アンノウンスカウト物語と解説】 →アンノウンスカウト物語へリンク すでにハンドブック等でご存知の方も多いことと思いますが、この物語の概略は次のようなことです。 1909年の秋、ロンドンに来ていたアメリカの出版業社ウイリアム・ボイス氏が、市の中心部で、ある事務所を探していたが、深い霧で道がわからなくて困り果てていた。そのとき一人の少年が「何かお役に立てることがありますか?」と近づいてきた。道に迷って困っていることがわかると、少年は先に立ってその事務所までボイス氏を案内した。 ボイス氏は、少年にチップを差し出そうとしたが、小銭を取り出す前に、少年は勢いよく右手を挙げて敬礼をした。 「僕はボーイスカウトです。今日も何か善いことをするつもりでいました。お役に立ててうれしいと思います。スカウトは他の人を助けることで、お礼はもらいません。」と少年は言った。少年からボーイスカウトのことを聞いたボイス氏は、さらに少年にボーイスカウトの本部まで案内してもらった。少年の名前を聞こうとしたときには、彼はすでに姿を消していた。 イギリスの本部でボーイスカウトのことを詳しく調べたボイス氏は、アメリカに帰ってタフト大統領に話をし、やがて、アメリカでボーイスカウト運動が始められた。 という物語ですが、その少年が誰なのかはわかっていません。しかし誰も知らないこの少年の小さな善行が、アメリカのたくさんの少年に、ボーイスカウトを伝えるもとになったのです。 《解説》 ◆ウイリアム・ボイス氏 スカウト運動をイギリスよりアメリカヘ最初に紹介した人物。ロンドンのスカウト本部から多数の資料を持ち帰り、1910年2月8日にアメリカのボーイスカウトが発足した。後に、この功績が讃えられ、アメリカのスカウト功労章である「シルバーバッファロー章」が贈呈された。 ◆チップの習慣 チップとは、サービスの利用に対して規定料金とは別に支払う、心づけの現金を指す。その昔、欧米では、サービス業の賃金が安く設定されていたことが多く、チップがサービス業で働いている人の生活給となっているといわれていた。 ◆ボイス氏を案内した少年(無名のスカウトの善行) アメリカでボーイスカウトが発足して15年後には、100万人を突破し、第一の功労者として、この少年に「シルバー・バッファロー章」を贈ることになるが、少年は見つからず、少年への感謝の意を込めて、アメリカ連盟は、イギリスにあるギルウエル・パーク(指導者訓練センター・国際キャンプ場)に、スカウト功労章になっているバッファローの銅像を1926年に贈った。 この銅像の銘文に、「日日の善行を努めんとする一少年の忠実が、アメリカ合衆国にボーイスカウト運動をもたらした。名の知れざる少年のために」と刻まれている。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 1.善行 少年は、それを実際に行うやり方さえわかれば、善いことをするという本能をもともと持っている。この善行という務めは、本能を満たし発達させる。(中略) 善いことをしようという気持ちを少年が表現することは、教訓めいた教えを受動的に受け入れるよりも、もっと効果的で、彼にとっても自然なものであり、スカウトのやり方により合致するものである。(『隊長の手引』新訳版より) 2.贈り物 ほとんどの人は、いわゆる「天分(ギフト)」といわれるものを隠し持っている。ある者は生まれつきの画家だったり、俳優であるかもしれないのに、食料雑貨店に勤めていたり、大工さんとして働いている。またある者は、巧みな手品師や歌手であるかもしれないのに、ウェイターや機関車の火夫をして生計を立てている。 ではなぜ、「天分(ギフト)」といわれるのであろうか? そう、それは本来的な資質─神から与えられた贈り物(ギフト)─だからである。それ故、その資質を持っている者は神のためにそれを役立てるべきである。このことは、その贈り物を他の人々に再び与えることによって可能となる。 自分の才能を自分自身のためよりも、他の人の役に立つようにしなさい。そうすれば神の御業を行うことになるし、また幸福の意味を見いだすことにもなる。(『ローバーリング・ツウ・サクセス』より) 3.心の全面的変化をもたらすもの 自己を抑えて、他の人に対する愛と奉仕の心を育むことは、神が心に宿ることであり、その人の心を全面的に変化させてしまうものであり、それは真の天国の栄光をもたらす。これは、彼を別の存在にするものである。 彼が問うのは「何を得ることができるか」ではなく、「人生で私は何を与えることができるか」というものになる。(『隊長の手引』新訳版より) 4.家庭から始まるもの 少年たちは「奉仕」を教えられるものである。最初はウルフカブとして母親に初歩的な善行をし、スカウトとして、日日の善行と人命を救うための準備をすることを経て、最後にローバーとして、他の人々へ日常的に公共奉仕をするようになる。(『ローバーリング・ツウ・サクセス』より) ●↑目次に戻る 4.支援のポイントとねらい 3 取得課目7〜8は、明確な信仰に触れることを取り上げています。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の宗教儀礼、宗教行事、またはスカウツオウンに参加する。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の教導職から信仰や宗教について話を聞く。 〜支援のポイント〜 スカウツオウンには、少なくとも複数回は参加することとし、その様子を感想文などでまとめさせる。 話を聞いた感想を感想文などでまとめさせる。 感想文については、ただよかった、つらかった、実施された内容だけではなく、これから自分に何ができるかなども書かせる。 −@ 明確なる信仰への入り口へ 大自然の中での活動、スカウツオゥンの実施、善行や奉仕活動の取り組みを積み重ねてきましたが、これまでの実践を通し、神仏や創造主と向かい合う中で、自然や人の心は人間の意思では自由に動かすことができないという心を培ってきました。 ここからは、その奥にある「目に見えない世界」に働く神仏の存在を明確にするためにも、一歩踏み込み、自分の家の宗教(派)か、自分の興味を持った宗教(派)に触れる機会を作ります。 −A 宗教儀礼や宗教行事などの形から入る ベーデン−パウエルは、最初からあまりに精神的なものを追及するより、実際的な宗教活動を行うべきであるとして、形から入ることとしています。 その−つの方法として、教導職から信仰や宗教についての話を聞くことによって、抽象的なイメージであった神仏の存在を明確にし、宗教章への関心を持たせるように導いていきます。 ●↑目次に戻る 5.支援のポイントとねらい 4 取得課目9は、ラストメッセージの意味を深く掘り下げて、考えることを取り上げています。 B−P卿のラストメッセージを読んで、班集会で話し合う。(ターゲットバッジ「B-P」6と共通) 〜支援のポイント〜 ラストメッセージを読んで、一人ひとりで感想を述べ合うのではなく、ラストメッセージの中でポイントとなる文面を取り上げ、そのことをテーマに話し合っていく。また、ポイントとなる文面は複数箇所を示し、そのテーマことに話し合った結果、何がわかったのかを明確にし、その結果、これからの人生の中で、何を目指し、何をしたいのかを決意させる。 −@ ラストメッセージの意味を考える スカウツオウン、日日の善行や奉仕活動の継続的な実践、さらに宗教儀礼や行事、教導職からの話を聞く機会を積み重ね、ものの見方や考え方が変わってきたことと思います。 このことをとおして、ラストメッセージに書かれている言葉だけを捉えるのではなく、その奥にある意味をみんなで考えます。そして、このラストメッセージを心に刻み、さらなる信仰奨励章の取得要件への取り組みを積み重ねていきます。 −A 信仰奨励章は、取得後も続きます 信仰奨励章は、取得課目をクリアーすると記章が交付されますが、この取得課目を繰り返し実践することで、信仰心は深く心に刻まれ、より神仏や創造主と向かい合うことができ、「無私の善意と協力の精神」に対する想いと実践が深まっていきます。 「本連盟は、加盟員がそれぞれの明確な信仰を持つことを奨励する」という教育規定に基づき制定された宗教章の取得に向かう気持ちがより高くなることでしょう。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 〜ラストメッセージ〜 スカウト諸君 「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をするひまはないにちがいないと思って、あらかじめその演説をするのを、覚えているであろう。私もそれと同じで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君たちに別れの言葉をおくりたい。 これは、君たちへの最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。 私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち−人ひとりにも、同じように幸福な人生を、歩んでもらいたいと願っている。 神は、私たちを、幸福に暮らし楽しむようにと、このすばらしい世界に送ってくださったのだと、私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。幸福への第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。 自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。現在与えられているものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも希望を持ってあたりたまえ。 しかし、幸福を得るほんとうに道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生を無駄に過ごさず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。幸福に生き幸福に死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを堅く守りたまえ。神よそれをしようとする君たちを、お守りください。 君たちの友 ペーデン-パウエル・オブ・ギルウ工ル ●↑目次に戻る
「自然研究の目的は、創造主である神を実感させる心を発達させ、自然の美しさが判るような感覚を注入することである」
「この運動における我々の目的は、地球上に神の国をもたらすことができるように、若い人たちの生活の中に無私の善意と協力の精神、そして、それらを日日の実践として教え込むものである」
●↑目次に戻る 3.支援のポイントとねらい 2 信仰奨励章の取得課目5〜6は、日日の善行や奉仕活動として実践することを取り上げています。 「アンノンスカウト」の逸話などを調べ、適切な表現形式(劇・紙芝居など)で隊の仲間や他の人々に伝え、自分の「日日の善行」の実践のようすについて話す。 班の年間を通じて行える奉仕活動を考え、隊長の指導のもとに実施する。(ターゲットバッジ「近隣奉仕」5と共通) 〜支援のポイント〜 隊の仲間の他には、保護者、地域の人々、カブや ビーバーなどでもよい。 班がその奉仕活動が年間を通じて継続してできるものか隊長として判断し、支援をすること。 −@ 日日の善行と奉仕活動の考え方 B-Pは、少年(少女)は生まれつき善いことをするという本能を持っているとし、善いことをする実際的な方法さえわかれば、善行という実践を通して、本能は満たされ、他の人に慈善の心を持った行動が伴うように発達していくとしています。なぜなら、善行を通して精神的な変化をもたらし、「何を自分自身は得ることができるか」ということから、「人生において私は何を与えることができるか」というものに変わっていくからであると示していまます。 また、奉仕の段階として、カブ年代では家庭において初歩的な善行をし、スカウト年代として、日日の善行と人命を救うための準備を経て、ローバー年代として、他の人々へ日常的に公共の奉仕をするようになるとしています。 −A 神(仏)からいただいた贈り物 人間一人ひとりは、神(仏)からいただいた資質(贈り物・ギフト)を持っており、その資質を生かして他の人々の役に立つことは、神(仏)からいただいた贈り物を生かしたことになります。そしてそのことが神(仏)の御業(みわざ)を行うことになり、人として本当の幸福の意味を理解することになるとベーデン-パウエルは示しています。 【参考3−G:アンノウンスカウト物語と解説】 →アンノウンスカウト物語へリンク すでにハンドブック等でご存知の方も多いことと思いますが、この物語の概略は次のようなことです。 1909年の秋、ロンドンに来ていたアメリカの出版業社ウイリアム・ボイス氏が、市の中心部で、ある事務所を探していたが、深い霧で道がわからなくて困り果てていた。そのとき一人の少年が「何かお役に立てることがありますか?」と近づいてきた。道に迷って困っていることがわかると、少年は先に立ってその事務所までボイス氏を案内した。 ボイス氏は、少年にチップを差し出そうとしたが、小銭を取り出す前に、少年は勢いよく右手を挙げて敬礼をした。 「僕はボーイスカウトです。今日も何か善いことをするつもりでいました。お役に立ててうれしいと思います。スカウトは他の人を助けることで、お礼はもらいません。」と少年は言った。少年からボーイスカウトのことを聞いたボイス氏は、さらに少年にボーイスカウトの本部まで案内してもらった。少年の名前を聞こうとしたときには、彼はすでに姿を消していた。 イギリスの本部でボーイスカウトのことを詳しく調べたボイス氏は、アメリカに帰ってタフト大統領に話をし、やがて、アメリカでボーイスカウト運動が始められた。 という物語ですが、その少年が誰なのかはわかっていません。しかし誰も知らないこの少年の小さな善行が、アメリカのたくさんの少年に、ボーイスカウトを伝えるもとになったのです。 《解説》 ◆ウイリアム・ボイス氏 スカウト運動をイギリスよりアメリカヘ最初に紹介した人物。ロンドンのスカウト本部から多数の資料を持ち帰り、1910年2月8日にアメリカのボーイスカウトが発足した。後に、この功績が讃えられ、アメリカのスカウト功労章である「シルバーバッファロー章」が贈呈された。 ◆チップの習慣 チップとは、サービスの利用に対して規定料金とは別に支払う、心づけの現金を指す。その昔、欧米では、サービス業の賃金が安く設定されていたことが多く、チップがサービス業で働いている人の生活給となっているといわれていた。 ◆ボイス氏を案内した少年(無名のスカウトの善行) アメリカでボーイスカウトが発足して15年後には、100万人を突破し、第一の功労者として、この少年に「シルバー・バッファロー章」を贈ることになるが、少年は見つからず、少年への感謝の意を込めて、アメリカ連盟は、イギリスにあるギルウエル・パーク(指導者訓練センター・国際キャンプ場)に、スカウト功労章になっているバッファローの銅像を1926年に贈った。 この銅像の銘文に、「日日の善行を努めんとする一少年の忠実が、アメリカ合衆国にボーイスカウト運動をもたらした。名の知れざる少年のために」と刻まれている。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 1.善行 少年は、それを実際に行うやり方さえわかれば、善いことをするという本能をもともと持っている。この善行という務めは、本能を満たし発達させる。(中略) 善いことをしようという気持ちを少年が表現することは、教訓めいた教えを受動的に受け入れるよりも、もっと効果的で、彼にとっても自然なものであり、スカウトのやり方により合致するものである。(『隊長の手引』新訳版より) 2.贈り物 ほとんどの人は、いわゆる「天分(ギフト)」といわれるものを隠し持っている。ある者は生まれつきの画家だったり、俳優であるかもしれないのに、食料雑貨店に勤めていたり、大工さんとして働いている。またある者は、巧みな手品師や歌手であるかもしれないのに、ウェイターや機関車の火夫をして生計を立てている。 ではなぜ、「天分(ギフト)」といわれるのであろうか? そう、それは本来的な資質─神から与えられた贈り物(ギフト)─だからである。それ故、その資質を持っている者は神のためにそれを役立てるべきである。このことは、その贈り物を他の人々に再び与えることによって可能となる。 自分の才能を自分自身のためよりも、他の人の役に立つようにしなさい。そうすれば神の御業を行うことになるし、また幸福の意味を見いだすことにもなる。(『ローバーリング・ツウ・サクセス』より) 3.心の全面的変化をもたらすもの 自己を抑えて、他の人に対する愛と奉仕の心を育むことは、神が心に宿ることであり、その人の心を全面的に変化させてしまうものであり、それは真の天国の栄光をもたらす。これは、彼を別の存在にするものである。 彼が問うのは「何を得ることができるか」ではなく、「人生で私は何を与えることができるか」というものになる。(『隊長の手引』新訳版より) 4.家庭から始まるもの 少年たちは「奉仕」を教えられるものである。最初はウルフカブとして母親に初歩的な善行をし、スカウトとして、日日の善行と人命を救うための準備をすることを経て、最後にローバーとして、他の人々へ日常的に公共奉仕をするようになる。(『ローバーリング・ツウ・サクセス』より) ●↑目次に戻る 4.支援のポイントとねらい 3 取得課目7〜8は、明確な信仰に触れることを取り上げています。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の宗教儀礼、宗教行事、またはスカウツオウンに参加する。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の教導職から信仰や宗教について話を聞く。 〜支援のポイント〜 スカウツオウンには、少なくとも複数回は参加することとし、その様子を感想文などでまとめさせる。 話を聞いた感想を感想文などでまとめさせる。 感想文については、ただよかった、つらかった、実施された内容だけではなく、これから自分に何ができるかなども書かせる。 −@ 明確なる信仰への入り口へ 大自然の中での活動、スカウツオゥンの実施、善行や奉仕活動の取り組みを積み重ねてきましたが、これまでの実践を通し、神仏や創造主と向かい合う中で、自然や人の心は人間の意思では自由に動かすことができないという心を培ってきました。 ここからは、その奥にある「目に見えない世界」に働く神仏の存在を明確にするためにも、一歩踏み込み、自分の家の宗教(派)か、自分の興味を持った宗教(派)に触れる機会を作ります。 −A 宗教儀礼や宗教行事などの形から入る ベーデン−パウエルは、最初からあまりに精神的なものを追及するより、実際的な宗教活動を行うべきであるとして、形から入ることとしています。 その−つの方法として、教導職から信仰や宗教についての話を聞くことによって、抽象的なイメージであった神仏の存在を明確にし、宗教章への関心を持たせるように導いていきます。 ●↑目次に戻る 5.支援のポイントとねらい 4 取得課目9は、ラストメッセージの意味を深く掘り下げて、考えることを取り上げています。 B−P卿のラストメッセージを読んで、班集会で話し合う。(ターゲットバッジ「B-P」6と共通) 〜支援のポイント〜 ラストメッセージを読んで、一人ひとりで感想を述べ合うのではなく、ラストメッセージの中でポイントとなる文面を取り上げ、そのことをテーマに話し合っていく。また、ポイントとなる文面は複数箇所を示し、そのテーマことに話し合った結果、何がわかったのかを明確にし、その結果、これからの人生の中で、何を目指し、何をしたいのかを決意させる。 −@ ラストメッセージの意味を考える スカウツオウン、日日の善行や奉仕活動の継続的な実践、さらに宗教儀礼や行事、教導職からの話を聞く機会を積み重ね、ものの見方や考え方が変わってきたことと思います。 このことをとおして、ラストメッセージに書かれている言葉だけを捉えるのではなく、その奥にある意味をみんなで考えます。そして、このラストメッセージを心に刻み、さらなる信仰奨励章の取得要件への取り組みを積み重ねていきます。 −A 信仰奨励章は、取得後も続きます 信仰奨励章は、取得課目をクリアーすると記章が交付されますが、この取得課目を繰り返し実践することで、信仰心は深く心に刻まれ、より神仏や創造主と向かい合うことができ、「無私の善意と協力の精神」に対する想いと実践が深まっていきます。 「本連盟は、加盟員がそれぞれの明確な信仰を持つことを奨励する」という教育規定に基づき制定された宗教章の取得に向かう気持ちがより高くなることでしょう。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 〜ラストメッセージ〜 スカウト諸君 「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をするひまはないにちがいないと思って、あらかじめその演説をするのを、覚えているであろう。私もそれと同じで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君たちに別れの言葉をおくりたい。 これは、君たちへの最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。 私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち−人ひとりにも、同じように幸福な人生を、歩んでもらいたいと願っている。 神は、私たちを、幸福に暮らし楽しむようにと、このすばらしい世界に送ってくださったのだと、私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。幸福への第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。 自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。現在与えられているものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも希望を持ってあたりたまえ。 しかし、幸福を得るほんとうに道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生を無駄に過ごさず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。幸福に生き幸福に死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを堅く守りたまえ。神よそれをしようとする君たちを、お守りください。 君たちの友 ペーデン-パウエル・オブ・ギルウ工ル ●↑目次に戻る
すでにハンドブック等でご存知の方も多いことと思いますが、この物語の概略は次のようなことです。
ボイス氏は、少年にチップを差し出そうとしたが、小銭を取り出す前に、少年は勢いよく右手を挙げて敬礼をした。 「僕はボーイスカウトです。今日も何か善いことをするつもりでいました。お役に立ててうれしいと思います。スカウトは他の人を助けることで、お礼はもらいません。」と少年は言った。少年からボーイスカウトのことを聞いたボイス氏は、さらに少年にボーイスカウトの本部まで案内してもらった。少年の名前を聞こうとしたときには、彼はすでに姿を消していた。
イギリスの本部でボーイスカウトのことを詳しく調べたボイス氏は、アメリカに帰ってタフト大統領に話をし、やがて、アメリカでボーイスカウト運動が始められた。
●↑目次に戻る 4.支援のポイントとねらい 3 取得課目7〜8は、明確な信仰に触れることを取り上げています。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の宗教儀礼、宗教行事、またはスカウツオウンに参加する。 自分の家の宗教(派)か、興味を持った宗教(派)の教導職から信仰や宗教について話を聞く。 〜支援のポイント〜 スカウツオウンには、少なくとも複数回は参加することとし、その様子を感想文などでまとめさせる。 話を聞いた感想を感想文などでまとめさせる。 感想文については、ただよかった、つらかった、実施された内容だけではなく、これから自分に何ができるかなども書かせる。 −@ 明確なる信仰への入り口へ 大自然の中での活動、スカウツオゥンの実施、善行や奉仕活動の取り組みを積み重ねてきましたが、これまでの実践を通し、神仏や創造主と向かい合う中で、自然や人の心は人間の意思では自由に動かすことができないという心を培ってきました。 ここからは、その奥にある「目に見えない世界」に働く神仏の存在を明確にするためにも、一歩踏み込み、自分の家の宗教(派)か、自分の興味を持った宗教(派)に触れる機会を作ります。 −A 宗教儀礼や宗教行事などの形から入る ベーデン−パウエルは、最初からあまりに精神的なものを追及するより、実際的な宗教活動を行うべきであるとして、形から入ることとしています。 その−つの方法として、教導職から信仰や宗教についての話を聞くことによって、抽象的なイメージであった神仏の存在を明確にし、宗教章への関心を持たせるように導いていきます。 ●↑目次に戻る 5.支援のポイントとねらい 4 取得課目9は、ラストメッセージの意味を深く掘り下げて、考えることを取り上げています。 B−P卿のラストメッセージを読んで、班集会で話し合う。(ターゲットバッジ「B-P」6と共通) 〜支援のポイント〜 ラストメッセージを読んで、一人ひとりで感想を述べ合うのではなく、ラストメッセージの中でポイントとなる文面を取り上げ、そのことをテーマに話し合っていく。また、ポイントとなる文面は複数箇所を示し、そのテーマことに話し合った結果、何がわかったのかを明確にし、その結果、これからの人生の中で、何を目指し、何をしたいのかを決意させる。 −@ ラストメッセージの意味を考える スカウツオウン、日日の善行や奉仕活動の継続的な実践、さらに宗教儀礼や行事、教導職からの話を聞く機会を積み重ね、ものの見方や考え方が変わってきたことと思います。 このことをとおして、ラストメッセージに書かれている言葉だけを捉えるのではなく、その奥にある意味をみんなで考えます。そして、このラストメッセージを心に刻み、さらなる信仰奨励章の取得要件への取り組みを積み重ねていきます。 −A 信仰奨励章は、取得後も続きます 信仰奨励章は、取得課目をクリアーすると記章が交付されますが、この取得課目を繰り返し実践することで、信仰心は深く心に刻まれ、より神仏や創造主と向かい合うことができ、「無私の善意と協力の精神」に対する想いと実践が深まっていきます。 「本連盟は、加盟員がそれぞれの明確な信仰を持つことを奨励する」という教育規定に基づき制定された宗教章の取得に向かう気持ちがより高くなることでしょう。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 〜ラストメッセージ〜 スカウト諸君 「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をするひまはないにちがいないと思って、あらかじめその演説をするのを、覚えているであろう。私もそれと同じで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君たちに別れの言葉をおくりたい。 これは、君たちへの最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。 私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち−人ひとりにも、同じように幸福な人生を、歩んでもらいたいと願っている。 神は、私たちを、幸福に暮らし楽しむようにと、このすばらしい世界に送ってくださったのだと、私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。幸福への第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。 自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。現在与えられているものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも希望を持ってあたりたまえ。 しかし、幸福を得るほんとうに道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生を無駄に過ごさず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。幸福に生き幸福に死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを堅く守りたまえ。神よそれをしようとする君たちを、お守りください。 君たちの友 ペーデン-パウエル・オブ・ギルウ工ル ●↑目次に戻る
●↑目次に戻る 5.支援のポイントとねらい 4 取得課目9は、ラストメッセージの意味を深く掘り下げて、考えることを取り上げています。 B−P卿のラストメッセージを読んで、班集会で話し合う。(ターゲットバッジ「B-P」6と共通) 〜支援のポイント〜 ラストメッセージを読んで、一人ひとりで感想を述べ合うのではなく、ラストメッセージの中でポイントとなる文面を取り上げ、そのことをテーマに話し合っていく。また、ポイントとなる文面は複数箇所を示し、そのテーマことに話し合った結果、何がわかったのかを明確にし、その結果、これからの人生の中で、何を目指し、何をしたいのかを決意させる。 −@ ラストメッセージの意味を考える スカウツオウン、日日の善行や奉仕活動の継続的な実践、さらに宗教儀礼や行事、教導職からの話を聞く機会を積み重ね、ものの見方や考え方が変わってきたことと思います。 このことをとおして、ラストメッセージに書かれている言葉だけを捉えるのではなく、その奥にある意味をみんなで考えます。そして、このラストメッセージを心に刻み、さらなる信仰奨励章の取得要件への取り組みを積み重ねていきます。 −A 信仰奨励章は、取得後も続きます 信仰奨励章は、取得課目をクリアーすると記章が交付されますが、この取得課目を繰り返し実践することで、信仰心は深く心に刻まれ、より神仏や創造主と向かい合うことができ、「無私の善意と協力の精神」に対する想いと実践が深まっていきます。 「本連盟は、加盟員がそれぞれの明確な信仰を持つことを奨励する」という教育規定に基づき制定された宗教章の取得に向かう気持ちがより高くなることでしょう。 【参考:ベーデン-パウエルの言葉】 〜ラストメッセージ〜 スカウト諸君 「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をするひまはないにちがいないと思って、あらかじめその演説をするのを、覚えているであろう。私もそれと同じで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君たちに別れの言葉をおくりたい。 これは、君たちへの最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。 私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち−人ひとりにも、同じように幸福な人生を、歩んでもらいたいと願っている。 神は、私たちを、幸福に暮らし楽しむようにと、このすばらしい世界に送ってくださったのだと、私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。幸福への第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。 自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。現在与えられているものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも希望を持ってあたりたまえ。 しかし、幸福を得るほんとうに道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生を無駄に過ごさず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。幸福に生き幸福に死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを堅く守りたまえ。神よそれをしようとする君たちを、お守りください。 君たちの友 ペーデン-パウエル・オブ・ギルウ工ル ●↑目次に戻る
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