ビーバースカウト活動

対象年齢: 小学校入学直前9月〜小学校2年


ビーバースカウト活動のねらい

 現代の青少年たちのおかれた環境は、核家族の進展、共稼ぎ、兄弟数の減少、テレビゲーム等の普及に伴う1人遊びの増加、さらには塾など習い事などにより、さまざまな地域社会内での人とのふれあいや戸外での集団遊びが減少し、自然に親しむ機会も薄れてきています。
 このような社会状況の中で、ビーバー年齢の少年少女を中心とした集団遊びの場を作り、そこで自然に親しませ、多くの人々について認識させることが大切です。
 そこで、ビーバー活動では、スカウト運動の目的や訓練目標とビーバーの特質とを踏まえて、次の3つの事をねらいにおいて展開をしています。

 ・みんなとともに仲良く遊ぶ
 ・自然と親しむ
 ・楽しみやよろこびを分かち合う

 このねらいは、ビーバー隊の集会や家庭での活動を通じて、ビーバーたちが自然に身につけていけるよう配慮されています。



ビーバースカウト活動の概要

 ビーバー活動には、ビーバー隊での集会と家庭での活動があります。
 ビーバー隊の集会は、自然の中で、少年少女たちの集団の遊びを中心に展開され、観察力を養うもの、表現力を養うもの、体力をつくるもの、思いやりの心を養うもの、想像力を伸ばすもの、社会性を身につけるもの、などの分野から変化に富んだプログラム作られています。
 具体的には、戸外でのゲーム、歌、劇、工作、飼育、ピクニック、スポーツ、自然観察、遊び、社会見学、働く人々の話、乗り物体験、買い物体験などがあリます。
 家庭での活動の中心は、生活のきまりを守り、ふれあいの中から家族の一員としての意識を育てるほか、学校の友達との生活に対する自信を育てていくことにあります。子供たちにとって、多くの発見を伴ったさまざまな体験をすることは、人格形成・成長に役立つことは言うまでもなく、子供たちの体験や成長を周囲から見守り、一緒に喜び、励ますことによって子供達一人ひとりの参加意欲をわかせ、喜びを感じさせることが大切なのです。



グループ(組)

 ビーバーでも、ボーイスカウトの班制教育の素地を与えることが必要で、少人数のグループの中で、よりよい仲間づくりが行われ、協調性を高めることが期待できます。しかし、ビーバーではグループを固定しないで、隊の活動に応じて遊びのグループとして、自然な規模の3〜5人のグループを編成しています。 



ビーバースカウト隊のプログラム

 ビーバー活動は、みんなと仲良く遊び、楽しみ喜びを分かち合うことに主眼を置き、個人の活動よりも隊活動・隊集会を中心に展開しています。
 隊のプログラムは、年間プログラム会議で大きなテーマ、活動の概要、活動の目標を月毎に決め、それをもとに定例の隊指導者集会の中のプログラム会議で具体的に月のプログラムとして展開します。月のプログラムは1回から3回の隊集会によって行われます。



ビーバースカウトの進歩

 小学校1年生までをビーバー、2年生をビッグビーバーといいます。それぞれの記章を制服の左ポットに付けます。
 木の葉章課目は、「生活」「健康」「自然」「社会」「表現」の5つの分野に分けてあり、それぞれ細目が設けられています。これらの課目・細目はビーバーの全期間にわたって共通で、ビーバーはどの細目を行っても、木の葉章を1枚与えられます。小枝章は木の葉章を10枚とるごとに1個与えられ、ビーバー記章の下につけます。
 ビーバーは隊集会に出席し、体験することにより進歩の細目を修得していきますが、それには保護者の理解と協力・支援を得ながら行うことが大切です。



ビーバースカウト隊の運営と保護者のかかわり

 ビーバー年齢の子供には多くの特質がみられますが、指導者として隊の運営していく上で最も注意をしていることは「じっとしていることが苦手である」と言うことです。同時に、自己主張や、危険予知能力が極めて低いことも、隊指導者にとっては常に心を配っていることです。特に最近の傾向として、保護者の主義主張が大きくなってきており、事故や怪我、子供同士の諍い等の場合の保護者の対応に苦慮する場合もあります。
 もちろん、事故や怪我などは起こらないよう・起こさないよう精神の細心をはらってはいるのですが。このようなことがおこりますと、指導者としてはより安全なプログラムを行わざるを得なくなります。安全にこしたことはありませんが、それは活動範囲の縮小や興味の減退、活動の不活性化を招くことにもなってしまいます。 また、交通事情の悪化等、集会への往復の事故に対する不安も拭い去ることはできません。

 このようなことを未然に防ぐためには、1人でも多くの年長者や保護者および成人指導者の協力が不可欠なのです。
 特に保護者の皆さんには、常に集会や保護者の会などへご参加いただき、ビーバー隊の運営やプログラムを知って理解いただいて、安全の確保、プログラムの補助、記録の写真撮影など活動への協力を是非ともお願いいたします。