日本ボーイスカウト茨城県連盟
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県連情報

指導者研修・訓練について

 

 

●指導者養成訓練とは

 

 隊長や副長という役務を受諾し就任することは、

 

  • 魅力的かつ適切なスカウト活動プログラムが提供でき、その指導ができること。
  • 指導者が、常に自分を磨き、高めているその「姿」をスカウトにも保護者にも見せ、信用を得ること。
  • スカウトの保護者が、指導者を信頼し安心して子供を送り出し、また快く指導者に協力できる関係を樹立できること。
  • 「うちのリーダーはすごいぞ!」ってスカウトが憧れ、他の団のスカウトに自慢できること

 

等を意味します。

 「人と心を育てる」スカウト運動の指導者にとってこれらを実行によって示すことは、たいへん重要なことです。保護者から信頼され、その期待に応えられることは、この運動が存続するための基盤となります。そのため指導者は、これらを「標準的に身につけている」ことが求めらているのです。

 「標準」とは、隊長や副長がそれぞれの任務を遂行するに当たり、普通に求められる、つまり身について

いるべき「知識や技能」ということです。

 

 そこで、指導者が標準を満たし、更にステップアップをしていく道しるべとして「指導者養成訓練体系」が制定されました。それは、

 

 受任した任務に求められるものを

  • いつの段階で
  • どのような内容の研修を
  • どのような方法で
  • どのくらいの頻度(速度)で
  • どのようにステップアップしていくか

 

等を系統立てたものです。

 この訓練体系によって、スカウトを直接指導する指導者が、隊長や副長という任務に応じて標準的に身につけているべき知識や技能が明確になり、それを身につける訓練(研修)が提示されました。

 

 

●指導者のライフサイクルを考えた体系

 

1.指導者の就任要件を規定

 スカウトの育成をする単位は「団」です。この団がスカウトを育てる指導者を責任をもって育成していくのです。そのため、団委員長や隊長・副長等は、その役務に就任するにあたって、この運動自体を理解している、つまり必要な知識・技能を有していることが求められています。

 これは就任する時だけに限らず、役務に就いている間ずっと、知識・技能を有しているということです。この指導者の育成・養成は団だけではできませんから、地区や県連が各種の指導者養成(研修)の場を設けて、全面的にサポートしています。

 これらの研修は、一時に受けるのではなく、その指導者が団や隊の中で担っていく役割に従って、少しずつ受講していくよう設計されています。

 

2.どんな受講スケジュール設計になっているの?

 訓練体系では、1年間に受講する研修について、標準的な指導者であれば、ラウンドテーブル・指導者のつどいは除いて、年に平均して、定型訓練を1つ、定型外訓練2つ程度・・・としています。

 これ以上多いと、隊活動に影響が出たり、指導者の研修疲れや消化不良を招くことが予想されます。そのため、各団には計画的な受講をお願いしています。

 研修計画は、毎年4月に県連から発表されます。総会資料やホームページから見ることができます。

 また、毎月第一土曜日・第一日曜日を「指導者研修の日」とし、各種研修の実施日をここに集中して行っています

 

 

●必須研修を修了しないと役務に就けないの?

 私たちの活動フィールドは主として野外です。そこでスカウトたちに「安全にかつ楽しく魅力ある活動」を提供するには、指導者としてそれを導くだけの十分な技能と知識、安全・危機管理能力を身につけていなければなりません。それはこの運動に携わる指導者としての責務なのです。

 また、これらの研修を受けて十分な安全対策をとったとしても事故が発生しないとはいえません。万一事故が発生したときに、民事・刑事責任から指導者を保護し、保険に対して適切な執行を求めると同時に、保護者や地域社会に対してボーイスカウトの指導者の位置づけを明確にする等、組織としての責任体制をきちんと構築しておく必要があるのです。その一環として、必須研修(定型訓練)を設け、指導者に基本知識と技能を修得してもらうことを就任要件としているわけです。

 これは。皆さん自身を守るための研修でもあるのです。